
Beyonce @"2007 MTV Video Music Awards"
11月1日にマレーシア、クアラルンプールで行われる予定だったBeyonceのコンサートが 現地のイスラム教団体からの抗議により、止む無くキャンセルとなった。原因はアーティスト側がマレーシアの厳粛な服装規定を守らない事にあると言う。
現地のコンサートプロモーターである"Pineapple Concerts"は、9月28日にBeyonceの初となるマレーシア公演を中止するという正式な声明を発表したが、理由は述べなかった。Beyonceはその後11月5日に初となる中国でのショウを行う予定だ。
これまで"Pineapple Cocerts"がマレーシアに招いた海外のアーティストの中にはKanye WestやEarth, Wind & Fire等が含まれている。
数万人規模の"National Union of Malaysian Muslim Students"を初めとする多くのイスラム教団体が、(2005年にアーティスト、パフォーマーに対する服装規定を導入した)文化省である"Arts and Heritage"へコンサートを中止するよう呼びかけたとの事。8月17日にコンサートのスケジュールが発表された際、"Pineapple Concerts"は規定に従うと同時に発表した。それには観客、アーティストに関わらずキスやハグをしてはいけない、飛び跳ねたり、叫んだり、ステージ、客席に向けて物を投げたり、悪い言葉を使ってはいけない等々…が含まれていた。
衣服に猥褻な、又は薬物に関連したイメージやメッセージがあってはいけない。そして女性パフォーマーに対しては、彼女らは胸から膝まで肌を露出してはいけない。プロモーターやスポンサーは、これらの規則に従い、書類にて誓約しなければならない。さらに彼らにはその規則をしっかりパフォーマーに伝え、守らせる義務がある。
クアラルンプールの9,000人のキャパシティを誇る"Putra"スタジアムで行われる予定だったBeyonceのショーのチケットはまだ発売されていなかった。
文化省"Arts and Heritage"の官庁職員によると、"Pineapple Cocerts"はコンサートを開催するためのライセンスを申し込んでいなかったということらしい。"Pineapple Concerts"はBeyonce側からのそれらの服装規定等に従うという同意を待っていたため、それまで申し込みを行わなかったということで、結局アーティスト本人が拒絶した様だ。"Pineapple Concerts"の議長であるRazlan Ahmad Razali氏、Beyonceのマネージメントのいずれからも今のところ声明はナシ。
最近マレーシアのこういった厳しい服装規定の矢面に立ったのがGwen Stefani。彼女は8月21日に満員となった"Putra Stadium"で行ったショウで規定に則った格好をするはずだったのだが、"National Union of Malaysian Muslim Students"によると彼女の衣装は露出過多であり、イスラム教の価値観に反していると言明。
当のショウの間、彼女は規定を守る為にレオタードの上にスカートを履き、その上からさらにジャケット、というファッションでパフォーマンス。ショウに先駆けて行われたプレス向けのインタビューにて、そのように「犠牲」を払いつつも規則に同意したのは、マレーシアのファンにパフォーマンスを届けたいという思いからこそ、と述べた。彼女の20年間というキャリアの中で始めて衣装に対して批判を受けた、とも付け加えた。